[雑記]解説。

2007/9/16 日曜日

このところ事務所に泊まることが増えたようで、内心なんだかなー、な御月ですこんばんは。やっぱりアレだ、仕事場を居心地良くしちゃだめだなー。帰るのが面倒になって、泊まることが増えてきています。近所に弁当が特に安いスーパーがあって、食料調達が容易なのがまた…。
気をつけなきゃなー。

タイトル「解説」、そういえば小話再録の解説してなかったなーということで。

な:泣いてもいい場所
気位が高いリムスレーア(ミアキスに対し、「わらわが泣くと負けになるから」みたいに言って涙をこらえるシーンは、もう本当にかわいかった!!)と同じように、王子もリムを助け出すまで責任感から泣けなかったんじゃないかと思うのです。
軍主に祭り上げられ、多くの命を預かる立場になった以上、泣き言はいえなかっただろう王子と、飾りとはいえ女王として気を張っていただろうリム。互いにとって互いが護るべき存在であり、甘えることができ、泣くことができる場所というか。
王子×リムは正直、血縁という禁忌以上に、互いの存在だけで完結してしまう部分があり、閉じた世界になってしまいがちで、それが「二次創作」として書きにくい部分かなとも思うのですが、同時にそれこそが「綺麗な部分」でもあって……何言ってんだかなーもう。

に:人間の欠片
「小話」というには微妙に長いものでしたが、拍手でコメントいただいて掲載しました。
御月のクリス様像は、わりとこんな感じです。物凄く腕は立つけど、人間的に成長する機会を失ったまま大人になったというか。
クリス様が何歳で両親を失ったのか、ゲーム中に明記はされていなかったと思うのですが、なんとなく人間的に土台が出来上がる前……それこそ10歳になるかならないかぐらいだったんじゃないかな、と勝手に思ってます。で、その後は騎士団に入ったりして。
騎士団は完璧男社会のようですから、女性的な情緒を育むことなんて、できなかったんじゃないかと思うんですよね。ましてやあれだけの若さで上のほうにいたら、周囲のやっかみだってあったでしょうし、そもそも女性騎士自体が少ないでしょうから、心を開ける友人というのはあんまり居なかったんじゃないかと。で、感情的になれば「女はすぐに感情的になるから」なんていわれたりして……結果、恋愛感情を理性的に理解しようとしてできなくて、よくわからなくなったんじゃないかな。
とりあえずレオはクリス様の保護者というか後見人っぽいとイイ。

ぬ:微温い恋に終わりを告げる
短いけどかなり会心の出来。というか、本来の「小話」はこうあるべきというか…。
恋愛に関しては、ヒューゴのほうが先に「大人」になってそうです。で、クリスの中身の成長を待たなきゃと思いつつ待ちきれないで行動に移してしまうのは、まぁ…オトシゴロということで。
一言で言うと、クリス様が覚悟を決める話、かなぁ。

ね:猫と犬と被害者と
天月公司唯一のパンシザ作品。今後増えるかどうかはわかりませんが、9月現在の本誌が非常に熱いのと単行本(最新刊:8巻)がかなりイイ感じなので、萌えが増殖する可能性もあります。
さて。内容的にはさほど意味が無い本当に「小話」なんで、かわりに苦労話をすると……少尉と伍長の表記に悩んだ話ぐらいですかね。「マルヴィン少尉と呼べ」というセリフが7巻にあったので、オレルド&マーチスはともにラストネームということになりますが、マルヴィンとオーランドっつーのも堅苦しいし、少尉と伍長ってのが一番わかりやすいんですが見た目的にどうよ、ということで最終的にアリスとランデルに。アリスたんはさておき、ランデルって見慣れていないせいか、文字を打っている自分でさえなんだか目がもにょりますがまぁしょうがない。
動物にたとえるとアリス少尉は猫科の動物、伍長はグレートピレニーズ、ステッキン曹長はチワワとかポメラニアン、ハンクス大尉は…狸、オレルド准尉は……うーん。

の:野良猫の餌付け
根気良くあせらず距離を縮めようとするクリス様と、恋心ゆえに照れてぶっきらぼうに応対するヒューゴの話。
もちろんクリス様は、ヒューゴのぶっきらぼうな対応は仕方のないことだと思ってるので、ヒューゴの微妙にゆれる「乙女心」なんざ微塵も気づいていません。というか、クリス様にそういう気遣いを要求するほうが無謀だと思います。

 

 

拍手御返事
木川様:えへへー、ありがとうございますー! 結構時間かけていじくりまわしたんで、自分では慣れちゃって、見やすいとか操作しやすいとかわからなくなっちゃうんですよね。一応テキストサイトですんで、見にくかったら本末転倒なわけで…ほっとしました。更新しやすいシステムにしたんで、これからはばりばり増えるはず…増えたらいいな……。

[小話]待ち人来る。

2007/9/11 火曜日

 本当は少しばかり、気に病んでいたのだ。自分ばかりが兄を好きで、自分ばかりが兄に会いたくて。わがままを言っているのではないか、困らせているのではないか……兄は本当は会いたくはないのに我慢しているのではないか、と。
 だから、確かめようと思っただけなのだ。今日は自分から会いに行かない。けれど、兄がもし会いにきてくれたなら、兄も同じように自分を思ってくれている。そう、確かめたかったのだ。
 ……だから、現状は自業自得だと分かっているのだけれども。

「うぅ~……」

 まるで親の仇のような目つきで、目の前の教科書を睨み付けた。母アルシュタートとはまた違った美姫になるだろうと将来を期待されている可憐さが、滲み出る険悪なオーラによって台無しにされている。常に無くご機嫌斜めなリムスレーアの様子に、教師も女官たちも戦々恐々と眺めるばかりである。この場にあって唯一リムスレーアを嗜めることができるミアキスは、どうやら現状を面白がっているらしく、にこにこと見守るだけで一言も発しない。

「兄上めぇ~……」

 態度はどうあれ、一応きちんと手を動かして問題を解いているのは、流石というべきだろう。勝気で誇り高いリムスレーアは、だからこそ己に課せられた責務から目をそむけたりはしない。個人の感情で義務から逃げ出すようでは、多くの民の命を預かることなどできないと、リムスレーアはわかっているのだ。
 怒りによって手に余分な力が入り、紙が今にも破れそうなのはまぁ……愛嬌とでも言うべきか。

「兄上はなぜ、わらわに会いに来ないのじゃ~!」
「ひ、姫様……」

 叫んだ拍子に、ペン先が紙をびり、と突き破った。とうとう爆発の時がきたか、と女官たちが肩を縮める。

「わらわは兄上に会いたいのを我慢しておるのに! 兄上はちっともわらわに会いに来ようとせんではないか!」

 さっと紙を丸めて捨てると次の紙を用意し、一文字一文字感情をぶつけるように答えを力強く書き込んでいく。声に出す言葉と書き込んでいる言葉がきちんと違うのは、いっそ器用とさえ言えるかもしれない。

「朝も! 昼も! わざと時間をずらしたというのに!」

 多忙だけれども家族想いのアルシュタートとフェリドは、できるだけ家族の時間をとるように心がけている。その表れのひとつが、「食事はできるだけ家族そろってとる」という不文律だ。太陽宮の一室、客人を迎えて宴を催すような、豪華だが会話のしにくい部屋ではなく、家族が顔をあわせて喋れるような小ぢんまりとした部屋でとる、家族4人とサイアリーズ、それにミアキスとリオンも加えての食事は、多忙な中で唯一残された「家族の時間」だった。
 それに、わざと行かなかった。朝食の時も昼食の時も、勉強があるといって顔を出さず、自室で食事をとった。
 もしも自分なら、と思う。もし自分なら、兄が顔を出さなければ、調子が悪いのか、何か気分を害するようなことでもあったのか、心配になって様子を見に行く。だから……兄も自分の様子を見に来てくれるのではないかと、期待した。

「……うぅ~……」

 ふにゃ、とリムスレーアの顔が歪む。素直な感情を表す琥珀の瞳に、じわりと涙が浮かんでいた。
 いまやリムスレーアの手は完全に止まっていた。零れ落ちそうな涙を、懸命にとどめるだけで精一杯なのだ。

「兄上の大馬鹿者~……」

 こんなことになるなら、知ろうとしなければよかった。知りたくなど、なかった。
 きっと兄が好きだったのは、昔の自分なのだ。一度兄を嫌った妹など、もう好きではなくなったのだ。だから来てくれないのに違いない。それでも、今まで自分のわがままに付き合ってくれたのは、単純に兄が優しいからだけなのだ。嫌々、仕方なく受け止めていただけにすぎないに違いない。
 嫌われているのを知ってしまったこれから、どう兄と接すればいいのだろう。もう、今までのように甘えることなどできそうにない。
 堪えきれない大粒の涙が一粒、ほとりと文字の上に落ち、インクが滲んでいく。じわりじわり広がる黒いシミは、リムスレーアの心の中を表しているかのようだった。
 弱音が、小さな唇から零れ落ちる。

「……わらわだって、兄上なんか……兄上のことなんか……」

 嫌い、と心にも無い言葉を呟きそうになった、そのとき。

「リム!」

 涼やかな声で名を呼ばれ、慌ててリムスレーアは振り向いたが、そこにティエンは居なかった。ぐるりと部屋を見回したが、兄の姿はどこにも見当たらない。溜息をついて机に戻ろうとした刹那、今度はこつりと窓が小さく叩かれた。
 窓に近寄ろうとするミアキスを無言で制し、リムスレーアはそろそろと窓辺に近寄る。静かに窓を開くと、爽やかな風が室内に飛び込んでくる。
 ……そして、「それ」がリムスレーアの視界に、入った。

「よかった、気づいてくれて」
「……!?」
「危ないから、落ちないように気をつけてね」
「な、な、な、なんで兄上がこんなところに居るのじゃ!?」

 窓のすぐ下から笑顔で手を振られて、リムスレーアの思考が一瞬焼ききれそうになった。動揺のあまり目を白黒させるリムスレーアとは対照的に、ティエンが暢気に理由を語る。

「なんでって……リムを驚かせようと思って」
「……確かに物凄く驚いたが……」

 シンプルな理由に、思わず肩の力が抜けた。先ほどまで零れていた涙は、驚いたせいか引っ込んでしまったようで、今はもう欠片も見当たらない。苦笑ともつかない笑みを浮かべて、リムスレーアは忠告通り落っこちないよう、用心深く窓の下を覗き込んだ。
 窓のすぐ下に兄の姿が見えるのは、おそらく壁に大きな梯子を立てかけているのだろう。下のほうで、心配性のリオンがおろおろしているのが見える。どこにこんな大きな梯子があったのか、リムスレーアは知らないが……ここまで持ってくるのは、相当苦労したに違いない。
 大きい分、抱えて運ぶには難しいだろうし、何よりも大きい分重量だって相当あるはずだ。ティエンが自分で運んだのかどうかは分からないが、それにしても簡単に運べるような代物ではない。

「今日はいい天気だから、外で一緒にお茶にしよう? カイルから取って置きのお茶をもらったんだ」
「しかし……」

 思いがけない言葉に、リムスレーアは視線をちらりと机に向けた。
 ティエンの申し出は嬉しい。一も二もなく飛びつきたくなるほど、嬉しい。けれども、自分は次期女王で……今は勉強中だ。義務をおろそかにするわけにはいかない。
 うろうろと視線をさまよわせるリムスレーアに、ティエンがもう一度笑った。

「リムは努力家だけど、たまには息抜きも必要だよ。それに……たまにはリムも、僕の我侭に付き合ってほしいな」
「……兄上はずるいのじゃ……」

 優しすぎる兄の言葉に、さっきとは違う涙が浮かびそうになった。
 ティエンと一緒にすごしたいというのは、本当は自分の我侭だ。けれどもそれを、ティエンは「自分の我侭」だと言ってくれる。リムスレーアはティエンの我侭に付き合っただけで、悪くは無いのだと……だから断るなと、甘やかしてくれるのだ。
 
「ずるい僕は嫌い?」
「嫌いなんてことあるはずないのに、わかっててそう聞くのはもっとずるいのじゃ」
「あはは、そうかも。……じゃあミアキス、悪いけどリムを借りるね」

 確認するように振り向くと、ミアキスはいつもと同じ笑顔で手を振ってくれた。言葉には出さないけれども、「行ってらっしゃい」と見送ってくれているようで、なんだか心が温かくなる。
 大好きな兄とお日様のもとで一緒にお茶を飲んで。そうしてゆっくりしたら――もう一度、勉強に戻ろう。また次、兄と顔をあわせたときに、「わらわはきちんとやっておるぞ!」……そう、胸を張れるように。大きくなったとき、同じような優しさを兄に返せるような、しっかりした大人になれるように。

「さ、おいで、リム」
「うむ!」

 窓の下から差し伸べられた手を迷わずつかんで、リムスレーアは窓を乗り越えたのだった。

[雑記]感想。

2007/9/8 土曜日

MOTHER3クリアしてちょっとどんよりの御月ですこんばんは。……こんばんは、てな時間じゃないか。むしろ「おはようございます」?

さて。

……。

MOTHER3、今までのと違ってリアルっつーか切ないってーかグロいというかエグイっつーか……「面白かった」「いい作品だった」と間違いなく言い切れると思いますが、一言で感想書くのはちょっと無理。
特にタネヒネリ島は怖い。ゲームやってて背筋がぞくぞくするなんて……「かまいたちの夜」以来だわ。子供向けゲームのくせにあれはないだろ。

ドラゴンクエストソードでギガスラッシュとメドローアにむちゃくちゃ受けて、その印象が強かったから、パパンとママンの名前を「バラン」と「ソアラ」にしたらあれだし。
双子の名前、思いつかなくて兄貴を「ルシフェル」弟を「ミカエル」にしたらあれだし。なんかもうね、タイミング良すぎでしょ、みたいな。

今回は、全体的に「深い」感じがします。友達のヨーヨーとか映画とかレストランのウェイトレスとか。なんだろうなー…。
とりあえず、2週目の前に、記憶が朧なMOTHER1&2をやり直してみようかと思います。地味にこつこつ。
ま、その前にテンションあげてがりがり書くけどな! …うーんやる気出てきた。

 

拍手お返事
5日23時:ありがとうございます! かわいいと言っていただけて光栄です♪ どっちかというと「暗い」かなーと自分では思ってたので…。

[小話]霧雨の向こう側

 さぁさぁと音も無く降りしきる雨は、それだけで空間を閉ざし、世界を完成させているかのように思える。風に煽られ揺らぐ霧雨のカーテンは濃く、よくよく目を凝らさなければ何もかもが溶け込み消えてしまう。静かな、漣のようにさえ聞こえる雨音は物音を吸収でもしているのか、光も影も、音でさえも曖昧にぼやけているようだった。

「父様」

 傘も差さず、雨の中に立ち尽くしているせいで、厚手の外套を纏っているにも関わらず、中までぐっしょりと濡れているが……決して、不快ではない。水はやさしく温かいものだと、知っている。

「父様、聞こえてますか」

 ここではないどこかに眼差しを向けたまま、静かに呼びかける。目には捉えがたい小さな雨粒は集まることで雫となり、時折ほとりと前髪から頬へ伝わり落ちる。
 呼びかける相手は、もうこの世には居ない。それでも『此処』に在ることは確かなように思えた。 舞い散る雪に、降り注ぐ雨に、滔々と流れる大河に……世界を巡る水の流れそのものの中に、父の命が溶け込んでいるはずだ。
 だからきっと、この呼びかけも、届いている。

「父様、教えてください。わたしは」

 真なる水の紋章を継いだこと、そのこと自体には不満は無い。鎧を纏い、剣を振るうことに慣れてはいても、紋章を扱うのは不得手な自分になぜ、と思うことはあるけども、ある種父の形見とも言える紋章は、使わずただ宿しているだけでもよかったからだ。

 それでも。

 幼子のように頼りない表情で、問いかける。

「わたしは友人をあとどれほど見送ればよいのですか」

 幾つもの地を渡り歩き、知己を得ても、彼らは皆自分を置いて死んでゆく。そこに例外はひとりも無い。時の流れはひどく無情で、容赦なく友人たちを彼岸へと連れ去ってしまう。
 27の真なる紋章、そしてそれらを宿した人。自分を含め27人はいるのだろうと推測できるし、確かに今世界のどこかでヒューゴやゲドも生きているはずだ。それはひとつの希望ではあるけれども……世界はあんまりにも広くて、すれ違うことは無い。かつてグラスランドに真なる紋章を持つものが5人集ったのが運命だというのならば、今誰とも会わないのもまた運命だというのかもしれない。
 希望を与え、けれども実現はしない『夢』……それがどれほど残酷なものか。

「父様、教えてください」

 溢れる涙が、霧雨と交じり合い流れ落ち、外套へ吸い込まれる。見上げる双眸に映る、不透明に灰色の雲は薄れる様子を見せなかった。

 今は、まだ。

[雑記]改装。

2007/9/5 水曜日

諸事情あって改装することにしましたが…できばえにそれなりに満足している御月ですこんばんは。

今回はデザイン優先かつ新システムを実験的に導入してみましたが…どうでしょう? 読みにくくなってますか? こういう場合は仕方ないのですが、毎日あれやこれやといじくり倒していましたので、いまさら使いやすいかどうかなんてさっぱりわからないのです。もう何も知らなかったあのころには戻れないの……なんてね。

とりあえず全コンテンツ開通しているハズです。埋立地の場所は変わってません。…抜けてるトコないよね?
一応これで完成という形になりましたので(小話再録のタイトルリストをシステムで吐き出すとか、やりたいことはできたので)、大陸記移転含め地味にやっていこうと思います。つか、これでようやくモノ書く作業にとりかかれる…。